久しぶりにジャズライブに出かけた。場所は、東久留米のまろにえホール。
その日は、昼前から降り始めた雨が、会場に着くまで止むことはなかったが、
傘をさすまでもない程度だったので、ぽつりぽつりとした雨のなかを歩く。
ジャズライブといえば、南青山のブルーノート東京、丸の内のコットンクラブ等
夜、お酒を飲みながら大人の雰囲気を楽しむ、昔の思い出はそんな感じだった。
午後2時から始まるそのジャズライブは、夜のライブハウスと違いお洒落な感じでもなく
鑑賞者も、近所のおじさん・おばさんそして小さな子供達である。
約500人の鑑賞者でいっぱいになったホールが少しだけ暗くなり、ジャズライブが始まる。
★細川千尋(ピアノ)と鳥越啓介(ベース)・石川智(ドラム・パーカッション)の
トリオによるジャズライブ!
ピアノがメインだが、コントラバスとドラムがJAZZの雰囲気を醸し出している。
ピアニスト細川千尋さんは、MCとして喋るイメージは天然でかわいい女性であるが、
演奏となるとその雰囲気はがらっと変わる。時には激しく時にはコミカルに奏でる。
だがそのギャップもいいのである。
ジャズのトリオと言えば、今回の楽器構成が一般的であるが、
メインのピアノ以上にコントラバスとドラムも自分を主張している。
コントラバスの重低音は、JAZZの少しけだるい感じがなんとも言えず心地よい。
ベースソロも少しこもったような響きがとても好きだ。
ドラムもロックのような激しさと違い、JAZZ特有の変則的なリズムが
ベースの音と絡み合う。
ピアノもコントラバスもドラムもそれぞれが好きなように演奏しているが
それが合わさるとすばらしいアンサンブルを奏でるのである。
オリジナルの曲、JAZZの名曲、JAZZ風にアレンジしたCLASSICの名曲を、
合わせて12曲、途中休憩も挟んで、約2時間を堪能した。
”今度機会があれば、夜の本格的なJAZZ LIVEに久しぶりに出かけてみたくなった”と
思わずにはいられない小雨降る午後のジャズライブであった。
【プログラム(曲目)】
●Holiday/細川千尋
●Wave/ジョビン
●ルパン三世のテーマ/大野雄三
●Alfie/バカラック
●My little suede shoers/パーカー
●Summer time/ガーシュイン
●Ave maria/グノー=バッハ
●「子供の領分」より第6曲”ゴリウォーグのケークウォーク”/ドビュッシー
●亡き王女のためのパヴァーヌ/ラヴェル
●Pasion/細川千尋
●Espoir/細川千尋
●パガニーニの主題による”ジャズ”変奏曲/細川千尋
●I’m home!/細川千尋
細川千尋オフィシャルサイト参照
https://www.chihirohosokawa.com/
ソフト推進事業課/永井